世界観は美しく、ディアナは可愛い
待望の新作、延期に延期を重ね遂に発売された本作。ずっと楽しみにしていた事もあり、17日に休みを取り2日かけてプレイした。クリア後のやり込みを置いておいて、取り敢えずストーリークリア時点のレビューだ。探索はそこそこ、ストーリーだけでざっと12時間でクリア。プレイしている間も探索でやり込む要素が多いなと感じ、やはりCAPCOMらしいゲームだと思った。
まず物語全体の評価としてはやはり神ゲー。兎に角ディアナが可愛くて癒される。発売前から言われていた通り、「この子が死んでしまうかもしれない…」「壊れないで…」など、ずっと考えていくうちに涙が。物語序盤からその無邪気さと純粋さに胸を打たれたプレイヤーは多いだろう。しかしその予想は最悪の形で裏切られることになる。
ここからネタバレ注意
印象に残ったのは、やはりゲームのアイデンティティとも言われる‘ハッキングシステム’。背中に乗ったディアナがハッキングをし、様々な効果を得ることで戦闘を有利にしていく独自のシステム。このシステムが発売前や体験版時点で評価が分かれていたのをよく目にしたが、個人的にこのシステムがとても面白いと感じた。ただ守るだけではなく一緒に戦えている事実、パズルの楽しさ諸々、良いと感じた。しかしネットで見た通り兎に角忙しい。敵が多いとハッキング中に間合いを詰められて攻撃させられたり、別のところに移動してしまったりする。本作にはそれを補助する装備的なものがあるので、それさえあればまあまあ。ラスボス(かはわからない)戦ではディアナのハッキングを使ったり、本当最後までお供する。体験版時点で合わないと感じたらこのゲームを進めていくのは辛いだろう。
次に物語について。この物語は主人公・ヒューが仲間と共に月に降り立ち、月震という地震に似た災害で仲間全員と逸れてしまうところから始まる。ヒューはその影響で怪我をしてしまうのだが、それを助けたのが保管庫に閉じ込められていた、ディアナである。このディアナが可愛くて仕方がない。最初、ヒューはディアナを疑いに疑い、渋々共に戦闘を行っていたが、徐々に心を開き中盤部分では探索中に仲良くおしゃべりをする仲になる。もう親子である。反対に私は、今後の展開を想像し勝手に胸を打たれ勝手に絶望し涙を流している。だがヒューの心変化もこの物語において魅力のひとつだろう。その分、最後が悲惨なのだが。
そして最後に世界観の美しさ。月が舞台なだけあり、月面エリアもある。基本的に近未来的なステージで敵と戦うのだが、ふとした時に現れる世界がとにかく美しい。知っている人もいるかもしれないが、公式がショートに投稿した‘海’もそうだ。この海はディアナにとって最も大切で大事なものになるだろう。
最後に個人的な不満点。物語の革新的なネタバレがあるので注意。
個人的に敵が多すぎるのがしんどいと感じた。エリアによっては狭い場所で巨大な敵がタックルかましてきたり、超高速レーザーで狙い撃ちしてきたりするのだ。正直ハッキングしてる暇が無い。オート操作を使わないといけないのも良く思わなかった。
あとは物語の終わり方。ヒューが死ぬ必要性がそこまで感じられなかったというのが理由だ。バイオ8のイーサンとローズを思い出したプレイヤーも多いだろう。それに娘の誕生日だという同僚の死を、誰が伝えるのか?
ふたりで地球に帰って幸せに過ごして欲しいという願いに引っ張られ過ぎているのかもしれないが、それにしても納得がいかなかった。ずっと月に居て、尚且つ子供の見た目のアンドロイドがいきなり異郷の地で過ごせるのだろうか。正直不安しかない。ディアナが地球で、悪い大人に捕まらないことを祈るだけだ。しかし終わり方が、続きがありそうな終わり方だったのでdlcか続編で見せて欲しいところである。
以上がプラグマタの評価だ。発売前から懸念されていたシステムは装備やストーリー進行度で支えられ、上手く落とし込めていると感じた。今は少しずつ探索を進めているのだが、探索中にヒューの子供時代の話や地球での話で心が折れそれどころでは無い。ラスボス戦もBGMが美しく悲しい、ボスの戦い方も今までの中ボス全てを組み込んだモーション。全てにおいて最高、と呼べる作品だった。続編やDLC、ディアナとヒューが再び再開するのを心待ちにしている。