PS1時代のバイオ・サイヒルファン好きにはたまらない傑作。
【結論】
固定カメラ視点のサバイバルホラーというゲームジャンルの中はもちろん、探索ホラーという大枠として見ても、近年の類似作品中でも随一のゲームデザイン。
ただし見逃せぬ『進行不可バグ』がいくつかあり、満点とは言えない惜しい作品。
※バグは回避できるのでクリアする事は可能です。
【良い点】
・ボリューム⇨大
体験版のクリアまでに掛かる時間、これの軽く10倍は全クリまでに必要でした。
ゲーム説明文にある通り、修道院や学校など多彩なステージがありますがどこも作り込まれています。
・グラフィック
文句なし。体験版や宣伝ムービーを見るだけでも良さが分かるかと。
・戦闘のバランス⇨理不尽は無く奇もてらわず無難な仕上がり。
まずオートエイムがあります。
今作はライター以外の燭台など光源のある所でしか戦闘不可ですが、敵と遭遇⇨最寄りの光源まで滅茶苦茶走らなきゃ!みたいな理不尽なシーンは皆無です。
これ若干ネタバレかもですが、敵が出る=何かしら光源が近場にあるというお約束がキチンと整っています。
戦闘そのものは近接・遠距離バランス良く用意され、無敵のあるバクステと合わせて色々工夫できます。敵を無視する事も可能ですが、暗く狭い道程も多くノーダメージでは難しい印象です。
総じて良いと感じました。
【賛否両論】
・謎解きが多く、酷く難しいのもある。
こういうゲームで謎解きが多いというのは利点に数えるべきですが、変な話、簡単な謎解きは無いです。常に頭を使います。
密度が濃く作り込まれているが故に、謎解きから次の新しい謎解きまでの間隔とでも言うか、これが短い事もあり、謎解きに意識が持っていかれて他の要素に感動しづらくなりました。
・とにかく暗い。
ライターでは光源として乏しく、蝋燭が何本も立っている燭台がある場所ですら暗いです。
なにより輝度の設定が無いのがキツイところかと。
光と闇の対比もウリの一つかと思いますが、闇ばかりです。これは怖さには繋がりますが単なるストレスも大きいかと。旧バイオよろしく決定ボタン連打しながらの探索がデフォになります。
アイテムは光るものもありますが、全部では無いです。
・ストーリー
忌憚なく言えば描写不足かなと。
中盤までに盛り上げるだけ盛り上げて、後半は広げた風呂敷を無理して畳んだ印象でした。
回収されずじまいの伏線も多々あると思いましたが、次回作への布石とでも思います。
【悪い点】
・進行不可バグ
私が遭遇したものだけでも4つ。
初見の方はセーブは必ず分けて作って下さい。
ネタバレですが墓場が特に要注意です。墓場に到達時点でセーブを1つは別で確保して下さい。これで最悪は避けられるかと。
正直、知らないと回避不可としか思えないのでググる事を推奨します。
・音声バグ
コントローラーの音声をオプションで切っても聴こえてくるのはビビりました……あとエンディングで音声が出なかったです。
・地図
サイヒル風の仕様ではありますが、赤字の書き込みがかなり少ないです。通行不可のポイントが書き込まれないのは明確に難点かなと。
【感想】
明確な欠点はバグだけで、謎解きに関わる仕掛けの独特な描写方法を筆頭にオリジナル面も素晴らしい作品でした。次回作をもう今から心待ちにしています。