シャーロックホームズになって悪人をバリツで分からせたり、断罪したりしよう!
オープンワールド推理ADVという他にあまりないジャンルになっています。
セールで600円の時に買いましたがもっとお金を払いたいくらいいいゲームでした。ロケーションよし、シャーロックの顔よし、推理よし、雰囲気よしの最高ゲームです。
音声は英語のみ、日本語字幕ですがローカライズがしっかりしているので特に問題はありませんでした。この言い回しはこう言うんだみたいな学びも多々あり面白かったです。
また、コルドナに住んでいる人々によって英語のアクセントが様々なので没入感がありました。シャーロックはもちろんイギリスの声優さんを起用されていてすごいposh,上流階級っぽい発音でその顔の造形の美しさも相まって喋ってるの眺めてるだけでも楽しめました。洋画好きにはぜひお勧めしたいです!
推理が本当に楽しいです。メインの事件では記憶の宮殿というものがあり、集めた証拠どうしを結んで結論を導き出すのですが、それをどう結ぶかによって誰が犯人なのかが変わったり、新しい事実や矛盾も浮き出たりしてめちゃくちゃ面白いです。サイドクエストそれぞれに記憶の宮殿あったらいいのにと思うほどこれが楽しかったです。また、〇〇通りの交差点の〜みたいな地図を読んだりすることが多いので地図見るの苦手な方は大変かもしれません。
メインとサイド共に断罪パートでははっきりとした正解が用意されていないものもあるので証拠や状況、人々の証言を判断材料に見極めるのが非常に重要となっています。犯人であると分かっていても、情状酌量で見逃す,,,または断じて悪は許さないなどのプレイも可能です。シャーロックの発言で一人の人生を変えてしまう決断なのでかなり緊張感があります。起きた出来事はコルドナにあちこちいる新聞売りから新聞を買うことで事件の顛末が明らかになります。このシステムもおしゃれで大好きです。
推理や調査の難易度は調整できますが、少し考えないと辿り着けないこともあるので現代の優しいゲーム設計に慣れている人は理不尽に思うこともあるかもしれません。最初は意味がわからなかったところを必死に考えてやっと分かった時の嬉しさはゲーム体験として最高だと思います。事件を解決するにつれて思考が洗練されていって成長していけるので最初ほど難しくなくなったりします。
メインだけ突き進んでいれば20時間くらいでクリアできますが、サイドクエストにはシャーロックの幼少期にかかわるエピソードもあるのでこちらもやった方がエンディングでの満足感も増すと思います。他のクエストもたくさんあって面白いのでDLCで事件を増やすのもおすすめです。
調査のため聞き込みをするにはシャーロックの整った身なりや階級では不相応な場所もあります。そうした場合にするのが変装です。いろんな衣装や帽子、化粧が用意されているのでそれを駆使してギャングになったり警察になったり女性になったりして大変面白いです。
バトルがあります。原作通りシャーロックはバリツを心得ているので悪人をボコボコにして話を聞き出したり衣装を買うためにお金を巻き上げたりします。バトルアクションは非常にクセがあるので慣れるまでが大変だと思います。逆に生かす方が難しいので、悪人を生きて引き渡さなければならない場合が非常に緊張します。でも戦闘をスキップするという救済機能もあるのでストーリーだけ楽しみたいよ!と言う方におすすめです。自分は終盤になるにつれて殺しまくってしまいました。
総括するとシャーロックホームズ大好きゲーム会社による最高の二次創作です。
ドイル以外が手がけた作品はすべて二次創作になりますが、中でもFrogwaresはずっとシャーロックホームズに関するゲームを出しているので補完能力がとてつもないです。恥ずかしながらこのゲームの後に原作に触れたのですがこれゲームのやつじゃん!みたいなのがありました。原作の要素を入れつつ描かれていないシャーロックの幼少期と若かりし頃をテーマにしていて非常に面白かったです!チャプターワンを何気なく買ったら他のシリーズをほぼ全部買うくらいハマってしまいました!PSレビューが解禁されたら絶対言おうと思っておりました。
シチュエーションがかなり自分に刺さっているので贔屓目なことをお許しください。不安な方はセールを狙ってみてもいいと思います。ぜひ参考になると幸いです。